年齢が気になる

50代の”若き女”の本を読んだ。フランス人女性が書いた日本語の翻訳本。50代といっても、人生諦めていない、恋愛にも活気あふれる女性が、恋愛や人間関係について綴ったエッセイ本だ。

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この本を読んで思ったのは、物事を「何歳で経験するか」が大事だということ。年齢によって、可動範囲(体力などの制限)や物事の捉え方は異なる。しかも年齢から逃れることは永遠にできない。

私は、若い時にしかできないことと、歳をとってもできることを明確に意識している。例えば、一人旅は若い時にするのがいいはずだ。体力面でもそうだろうし、何よりも、若さが行動力を起こす際に盾となる。私が単身海外で勇気を出してレストランに入ると、大抵のウェイターは(私が子どもに見えるのか)優しくしてくれる。道を人に聞く際にも、若さを盾に勇気を出せる。もちろん、異文化に触れて視野を広げたり、新しい価値観を知ることも若いうちから蓄積したほうがいい。

一方、一昨年妹に無理やり連れられて行ったフジロックは、周りを見渡すと、想像よりも年齢層が高かった。30~40代の人たちが山登りにでも行くのかと思うようなリュックサックを背負って、ヘドバンしたり踊ったりしている。「30代になってもこんなに楽しめるものがあるんだ」と嬉しくなった。この楽しみは10年後にとっておこう。

大人になってからの楽しみがどれだけあるかを考える。年齢を軸に趣味を決める。フルートも書道も、スポーツと違い生涯をかけて楽しむことができる趣味だ。このまま続けていれば、生涯のうちに経験歴60年くらいまで行けるかもしれないし、途中で辞めたとしてもやりたくなったら戻ってこられる。そう考えると、今のうちから細々と続けるのが吉だ。

 今しかできないことを考える。逆に、大人になってからの楽しみを考える。人生経験値だけど、若いうちに行うことで開ける未来もあるし、人生経験があるからこそ深く感じられることもある。そういうバランスを考えながら生きることが大事かもしれない。