書道が気になる

今日は有給をとったので、書道を練習する予定(現在はカフェで休憩中)

書道でイメージしていることについて考えたことを書きます。

 

大きな紙に書く展覧会用の作品作りは、アートに近い。文字を綺麗に書くとかお手本通りに書くのとは違い、”創作”になる。自分で好きな文字を選んで好きなように書いていい。その表現力、線質(太さ、かすれ、にじみなど)、墨質(色やにじみなど)で評価されていると思っている。

その上で、私が大事にしていること

(1)多様な表現を見る、文字の固定観念を取っ払う

イメージを作るうえで、instagramや過去の作品などから素敵だと思う作品を集めて、題材作りや理想の文字の形を考える。私の場合、色々な作品を見るのが好きなので、ここに結構時間をかける。同じ字を題材にしていても、人によって全く字の形が違う。紙を縦に使うか横に使うかでも字の作り方、余白の取り方が異なる。

”無限の表現の可能性”というのがぴったりで、文字の固定観念を取っ払う(辺と造りのバランスや線の長さなど)のが大事になる。

(2)事前に計算&イメトレをすること

文字を書くのは自由とは言っても、やはり自分だけの力では(1)で述べた固定観念や自分で一度つくったイメージを打破しきれない。なので、先生からたくさんの指摘をもらう。「ここは思いっきり縦の線を書いたほうがいい」「線をここで止めないほうがいい」「右上は少し余白を取るとバランスがとれる」など。いくつものことを考えないといけない。一方で実際に紙の上に書いている時には、そのようなことを考えている暇はなかったりする。考えながら書くとどうしてもそこで筆のスピードが止まってしまったり、筆を紙に押し付けてもたついてしまったりするからだ。

よって、考えなくてはいけないことは、事前に自らの身体に落し込み筆の動作のイメージを作る。何も考えていないかのように自由に書く必要があるが、一方ですごく頭を使う。このプロセスが難しい。頭を使わないといけないけど身体の力は抜かないといけない、みたいなかんじ(ゴルフのフォームに近いのかも)。

(3)ダイナミックさ

私は力強い表現が好きで、展覧会の審査も力強さやダイナミックな表現を好む傾向にある(と思っている)。華奢だと言われることが多いのでその反動なのか、創作に至っては「思いっきり書きたい」という欲が人一倍あるのかもしれない。「この人がこんな字を書くのか」と思われたい。自分的にギャップ狙い。

(4)白と黒のバランス

建築家の書道仲間の方がいるのだが、「紙の中に白の構造物と黒の構造物をいかに作るか。空間設計に近いという」という話が興味深かったし、建築家らしい考え方でとても気に入っている。これこそ”センス”

 

以上です。

今日は練習頑張ります。