ロールモデルが気になる

大学生の頃から憧れている人がいる。大学の先輩で、ある時たまたまの機会で一度だけ会って顔見知りになった。

入社1年目の時、「ロールモデルを決めるといい」と言われて、真っ先にこの先輩が思い浮かんだ。何がすごいのか、どういうところを真似したいのか、紙に書いて発表したのを覚えている。

 

その先輩のSNSへの投稿を久しぶりに見た。その人は仕事の情報や近況を事細かにSNSに投稿するタイプだ。仕事の自慢というよりは、自分のアピールの場、近況報告の場としてうまくSNSを活用している。セルフブランディングもできている。

結局のところ、私は彼女の性格や来歴など細かいところを知っているわけではない。今でも遠くからSNSを眺めているだけだ。だけど、その人のまとう雰囲気、話し方、アクティブさ、前向きさ、真面目さ、明るさ、どこをとっても憧れるところばかりだ。

特に憧れている点は、自己分析がよくできているところだと思う。つまり自分の強みをわかっており、それをSNS上でアピールしている。それが非の打ちどころがなく、ただただ羨ましい。

 

入社1年目の頃の自分にはある野望があった。それに向けて努力できなかったのが現在のオチなのだが、あの時のロールモデルに近づきたいという欲は今は持ち合わせていない。いつか彼女みたいになりたいと思っていたが、今は遠く及ばぬ人になってしまったと感じる。

それでも彼女の近況を見るたび、どこか炎が燃え上がる。自分もこういう人になりたい、何かやりたい、という気持ちが渦巻いてくる。

いつまでも私にとってのロールモデルであることには変わりない。