無敵の思考が気になる

先日、ひろゆきの本を買った。「無敵の思考」という本。気分があまり盛り上がらない何の変哲もない平日に本屋に立ち寄りたくなるのだが、そんな低めのテンションで立ち読みをしていて、気になったので購入した。

人生を楽にする考え方が紹介されているのだが、正直、ひろゆきのことを見直した。人生を楽にするといっても、何も考えずに怠惰なほうを選択するというわけではない。「このような事態になったらこういう選択にする」とセオリーを自分の中で立てる、仮説を立てながらゲームのように物事の現象について予測する、というように、余計なことで悩んだり無駄なエネルギーを使わないようにするための基礎を作っていくのだ。そのような思考法が培われているからこそ、自分の軸で様々な問題について考えられるようになるのだろう。

この本は一見ありきたりな内容にも見えるのだが、裕福でもない平凡な家庭に生まれ(ニートのおじさんが普通にいるような団地だったらしい)、世の中の「これがいい」とされる物差しに縛られていない、ひろゆき自身のバックグラウンドも垣間見える。思考法の礎となる価値観についても考えられる本だった。