趣味が気になる

1か月半前から向き合ってきた書道の練習からようやく解放された。

新しい文字には挑戦できなかったけど、最終的に納得のいく作品ができて満足している。

 

隔週で土日どちらかにほぼ半日がかりで4回の選定会(先生に作品を見てもらう)があり、それまでに練習をして作品を作らなくてはならない。選定会自体は月2回で楽そうに思えるが、準備をしたり乾かしたりで時間がかかるので、半日がかりで練習をしたり、数日に分けてやったりしなければならず、平日フルで働きながらとなるとかなりハードだ。

一旦練習を始めれば、墨だらけになるし、紙が大きいので(約90cm×120㎝ある)広い部屋も必要で、失敗をして作品を丸めるたび、何が楽しくて墨遊びをしているんだろうか、と泣きたくなる。

 

それでも、小さい時からお世話になっている先生に発破をかけられ、この練習会で集まるメンバーに励まされ、いつか賞をもらえたり、形になるものがあれば、という気持ちで臨んでいる。

 

この1か月間、ゆとりがなかった。本来ならば、もっと穏やかに時間を過ごしたい時もあった。なかなか練習に手がつかず、練習しなくては…と焦燥感に駆られながら寝落ちしてしまうこともあった(先延ばし癖がいつまで経ってもぬけない)。

「楽しくないのにやっているの?」と周りの人に言われることもある。大学生の時にやっていたアルバイトが今では何の役にも立たないように、やって意味のないこともたしかにある。この1か月間、書道がなかったらこれからのキャリアをもっとゆっくり考える時間があったかもしれないし、エステもゆっくり受けられたかもしれないし、週末に急いで家に帰る必要もなかったかもしれない。

それでも、最優先で臨んだ。楽しくなくても真剣に取り組んだ。

そんな時間は、社会人になったら案外貴重なものだ。この辛さが、いつか何かの糧になることを信じている。

 

とりあえず、しばらくの間は、存分に休日を味わおう。