誰かのきっかけが気になる

先月美容師さんと声優兼ミュージカル俳優の宮野真守の話をしていた。美容師さんの友達が宮野真守のことが好きで、その友達と一緒に宮野真守の舞台を見に行ったという話をしていて、へえー、そんな人がいるんだ、ふむふむ、と話を聞いていた。私もミュージカルが好きで、最近『ウェイトレス』という高畑充希ちゃんが主役のミュージカルを見に行ったという話をした。

美容室をあとにしてから、宮野真守ってどんな人だろうと思って調べたら、がっつり『ウェイトレス』に出ていて、一人で笑った。しかももちろん脇役ではない。ヒロインの相手というド主役級の役だ。

翌月、美容室に行ったときに美容師さんにその話をした。そしたら「えー!!気づかなかったんですか!!」と笑われたけど、「前の話を覚えていてくれて、調べてくれて、ありがとうございます!!」と嬉しそうに言われた。そこを嬉しがって御礼してくれるんだ、とびっくりした。

何人ものお客さんを相手にしている中で、お客さんが何かしらの行動を起こしてくれること(本来は、教えたヘアアレンジを実際に試してみてくれたり、ということ等なのだろうが)が美容師さんにとっては嬉しいのだろうな、と思った。

私の場合は髪の毛になんの関係性もない話だったが、「話を聞いて行動に移した」という点では一致している。

 

昨日、彼氏に言われて嬉しかったことがある。

彼はここ数日で思い立ってアフィリエイトを始めたらしいのだが、そのビジネスモデルを私との会話の中で発想したというのだ。何気ない会話の中で「こういうのが流行っている」という話をしただけなのだが、それが面白くてイケると思ったらしい。

覚えていてくれたことはもちろん、私が図らずも行動するきっかけを与えられた(そこまで大それたことでもないが)というのは嬉しかった。

 

口コミ、というのも最たる例だが、何かの言葉や話が誰かを動かすということは日常生活で意外とよく起こる。ただ、その事実をその相手にきちんと伝えることも大事だ。「私はあなたのこの話を聞いて、こう思ったよ、こうしてみたよ」と伝えることで、信頼感にもつながっていくのではないかとふと感じた。

誰かを感化する場面があったら嬉しいし、感化されたときには相手に伝えていきたい。