政治家が気になる

河野太郎氏の著書を読んだ。改めてどんな人物なのか、どういう政策を掲げているのかをミーハーながらに知りたくなり、本を手に取った。

本の構成は学生時代の留学や家族の話から始まり、閣僚としての外交、安全保障、規制改革等の取り組み、教育や社会保障等に関する私見が述べられている。前半部分の留学時代の話や父のドナーになった話は人間味があるストーリーで、自身の経験が細々した政策の起点になっていることがわかり、説得力があった。全体的に主張もわかりやすい。例えば外交では、オンライン会議をした時にインドネシア外務大臣に「電話1本で外交ができると思わないでください」と言われ、色々な国に足を運ぶようにして、初の訪問国を増やしたという話があった。外交が阻害されている要因として、大臣を無意味に拘束する国会が多すぎることを挙げ、国会運営の効率化についても触れられていた。

政治に興味をもつための方策として、政治家を知ることや政治家の主義主張、その原点となるバックグラウンドを知ることも重要だと初めて感じた。これまでは私はニュースで話題になっている社会問題から社会システムや政党の立場を調べるということをしていたが、それよりもこの政治家はどんな人なんだろう、という単純な興味を持つことが政治への理解につながりやすいと思った。

河野氏Twitterやメルマガを中心に自身の発信を続けているが、特にTwitterでのやりとりを通じて一般人が河野氏人間性に触れ、かなり親近感を持つようになったと思う。最近では岸田氏もYouTubeで家族と様子など人間性がわかるアプローチを開始し、追随している。

政治家個人としてソーシャルメディアで発信できるようになったことはすごくいい時代になったなと思う。これからも政治家の本やYouTubeTwitterを色々とチェックしていきたい。