生活が気になる

コロナが流行する前の2月上旬、滑り込みで妹とドバイに行ってから、1年4か月が経った。コロナ禍の暮らしはもうさすがに慣れて飽き飽きしている。仕事はずっとテレワークだし、年明け以降は1回しか出社していない。一人暮らしにとってはテレワークのほうがよっぽど楽だろうけど、実家暮らしでもともと家に仕事環境が整っていない身からすると、毎日集中できる環境に身を置くのだけでも精一杯である。

オンとオフの見境のない日々を過ごし(おそらく生産性も落ちているだろう)、夜遅くまで飛んでくる修正指示に耐えながらやっとのことで1日の仕事を終える、なんて日も増えた。(少なくとも2年前まではこんなことなかったのに。)息も絶え絶えだが、なんとか今までやってきた。ただこれが続くと思うと不安もある。

 

コロナの世の中になって、変化したことは他にもある。私の楽しみの大部分であった、海外旅行に行けなくなったことだ。コロナが流行してから、海外に行くなんて夢のまた夢になってしまい、次はどこに行きたいかということすら考えなくなった。昔は暇さえあれば本屋に行って、海外のガイドブックをぺらぺら見たりしていたけど、今や海外旅行誌コーナーは素通りだ。この趣味が完全に閉ざされたことが、今になってジワジワときている。

以前は、忙しい時でも、短い休みをとっては弾丸で海外に行っていた。ぱっと思い立って、休めそうな日を探して、ここぞとばかりに休みを取り、出発の前日まで仕事に精を出し、ワクワクする間もなく慌ただしく空港に向かう。まともな下調べもせず、とりあえず空港から市街(ホテル)までの行き方を調べ、飛行機に乗りながら降りた後のことをイメトレする。そんな時間が好きだったし、何よりもリフレッシュになった。旅行中、どれだけ動き回ったとしても、充実感だけがあり、疲れがまったくなかった。

私にとってはそんな非日常の時間が大切だったのだと感じる。同じ日々に忙殺されていては自分らしく生きられない。日々、色んな刺激や楽しみを持っていたいと思う。